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  • パリと東京、表現者たちの心髄(エッセンシャルズ)/C'est l'essentiel

エッセンシャルズ パリと東京、表現者たちの心髄

“ C'est l'essentiel ! ” Lily Franky

ジャンルを超え、時代を超えて、数多の表現者たちを刺激し続けるアニエスベー。
その象徴であり心髄(エッセンシャルズ)ともいうべきアイテム
「カーディガンプレッション」は、
自由な着こなしと豊かな表現を可能とするエバーグリーンなマスターピースです。
ここに登場するのはパリと東京をベースに活躍し、
アニエスベーの“心髄”に共感をおぼえる5組の輝く表現者たち。
個性際立つ「カーディガンプレッション」スタイルで、
各々の“エッセンシャルズ”を語ってくれました。

自分自身の仕事や作品は、
必ず“それ”でやるようにしている

イラストレーター、文筆家、俳優、デザイナー、カメラマン、ミュージシャン……。あまりに多彩なフィールドで表に裏に、文字通り八面六臂の大活躍を見せつつ、絶妙に力の抜けた自然体でクリエイティブ界隈をたゆたう異才、リリー・フランキーさん。演者という仕事においては、まるで本人の素のキャラクターであるかのように善人も悪人も演じ分け、いい意味でイメージが固定化していないフリースタイルが持ち味でもある名優ですが、実は執筆やイラスト制作などの活動においては、誰よりも“型”を重視するこだわりの人なのだそう。

そんなリリーさんにとっての“エッセンシャルズ”ともいうべき“型”とは何なのか、衣服についての考え方や、芝居と創作に向き合う姿勢の違いなどについて、お話を伺いました。

トーストにカリッとよく焼いたベーコン付きの目玉焼きと、深煎りマンデリンのドリップコーヒー。毎日のルーティーンである、シンプルだがこれ以上はないかもしれないお気に入りの朝食を用意して、静かに日曜日の“ブランチ”と散歩を愉しむマチュアな男───

そんな設定や細かな指示は聞かずとも、“場”を用意するだけでこちらの意図と寸分たがわぬ人物像を演じてくれた、リリー・フランキーさん。その所作のすべてが自然で、ひょっとするとこんな生活を実際に送っているのかも? と思わせるほどのムードとリアリティです。

「僕はこんな“美しい暮らし”とは、真逆の生活をしてるんだけどね」

そう笑いながら「カーディガンプレッション」のポケットに両手を突っ込むリリーさんは、この着心地が良く洗練されたカーディガンに取り付けられた、複数のポケットの存在を特に気に入ったご様子。

「まず、カーディガンにいくつものポケットが付いているという認識がなかった。ニットはポケットに物を入れると下がるから。でもいざ着てみたら、すごく便利だなって。ワークウェアがベースになっている服が好きでよく購入するんだけど、このちょっとワーク感のあるアニエスベーっていうのがいいね。本物の工員や労働者というよりも、洒落たリセエンヌ(女学生)が自転車に乗って出かけるときにサッと羽織るような感じが、いかにもアニエスらしくって」

パンデミック以降、自宅で人に会う、顔を合わせなければならない機会が増えたというリリーさんにとって、この「カーディガンプレッション」は、想像以上の“ツボ”アイテムだったようです。

「ウチにいるときって、結構スマホを持ち歩く必要があるじゃない? 常に手で持って歩くのも嫌だから、ポケットがあると重宝する。食品デリバリーや配送業者の人と、連絡取り合ったりする機会が多いからね。むしろポケットって、外出しているときより家にいるときのほうが使うかもしれないなぁ……。家ではカバンを持たないし(笑)」

「やけに自宅に人が来る時代だよね」というリリーさんは、この家の中と外を自由に行き来できる「カーディガンプレッション」の、高い実用性を実感。ルームウェアにしたくなるほど着心地が良く、ポケット豊富で機能的。それでいてスッキリ洗練された佇まいがオシャレ着としても優秀、というわけです。

「いくらラクで気持ちよくても、モコモコの服って“部屋着感”がスゴイじゃない。だから快適さを求めすぎるのもよくない。外出できる部屋着というのか、着心地のいいオシャレ着というのか、こういうのって意外とありそうでないんだよね」

普段の現場とは明らかに違う今回のファッションストーリーにも、雲のように柔軟に、見事な表現で応えくれたリリーさん。そんなリリーさんにとって、その場その場の要望に応じた役割を“演ずる”ことは、ごく自然なことなのだそう。そして衣装とファッション、役柄に合わせた演出としての衣服と、自ら選んで組み合わせた衣服という違いこそあれ、共通する衣服についての考えも明かしてくれました。

「大学生だった19歳ぐらいのときから、僕はイラストレーターをやっている。でもお芝居の現場に行ったら、僕が普段絵を描いてるとか文章書いてるとか、楽器やカメラをいじってるとか全然関係なくて、周りはなんとも思ってないんだよ。だからどの現場でも自分が何のために呼ばれたのかというのを考えて、それに従って振る舞っているだけ。
衣装とファッションだってまったく違うようだけど、誰だって毎日『あの人と会うから今日はこんな格好をしよう』とか『先輩がいるからシャツぐらい着てこうか』って考えるでしょ。その日のスケジュール次第で変わる格好って、要はその日の“役”に合わせた衣装ってことじゃない?」

イラストレーターの“衣装”としては、汚れてもいいツナギやオーバーオールを身に着けるのがリリーさん流。現代アーティストのFUTURAとアニエスベーとのコラボレーションによって誕生したツナギを購入するも、「ツナギのなかでも松竹梅の、松だから(笑)。コレクションとして大切に取ってある」のだとか。

「あとは基本的に、セットアップで着られる服を買うことが多い。多分、あんまり(コーディネートを)悩みたくないからじゃないかな。僕が好きな服は、ワークウェアとかスーツとかセットアップ。だから洋服屋さんが、『リリーさんの好きそうなセットアップが入荷してます』って、しょっちゅう連絡くれるんだよね(笑)」

現場ごと、監督ごと、役ごとに求められる“何か”を都度表現することを徹底し、ある意味で無形こそが“型”であるリリーさんの俳優業。それに対しイラストや文章をつくる仕事は、まず慣れ親しんだ“型”ありき。なにより道具やフォーマットなどにこだわっているという、大きな違いがあるのだそうです。

「お芝居に関しては毎回何もかも違うから、ルーティーンが決まりにくいというか決めようがない。だけど、やっぱり字を書いたり絵を描いたりするときには、確実に決まった同じ道具を、30,40年と使い続けてます。短いコメントでもなんでも、人から渡されたペンで書いてくれっていうのが本当に嫌でね……。手書きの場合、そのまま使われることも多いから。
万年筆なら常に4,5本のペリカン製を常備していて、メンテナンスは神保町にあった金ペン堂さん。インクもウォーターマンのブルーブラックと決めていて、原稿用紙も、ケント紙も、全部コレと決めたものがある。自分自身の仕事や作品は必ずそれでやるようにしているし、できることなら自分の机でやりたいくらいですね」

「いつも使っている道具だからこそ、スイッチが入る」というリリーさんは、いい仕事ができているかどうかの判断も、同じ道具を使っていなければできないほどだそう。さまざまな表現方法を獲得し、それぞれの分野で熱烈な支持を集める現在ですが、その“表現”の原点であるイラストレーターという仕事において、最も大切にしているもの───、すなわちリリー・フランキーさんにとっての“エッセンシャルズ”は、万年筆や原稿用紙といった長年使い続けているアナログなステーショナリーたちでした。

「400字詰めの原稿用紙に万年筆で書いているから、書き損じたら破って最初から書き直し。もう写経のようなものですね。でも手書きだから調子のいいときは字もキレイだし、不思議なもので2000字の文章だったら、ちゃんと2000字の最後の1マスで書き終わる。僕はまあまあの達筆だから、若い編集者が読み違えることがあるのが玉に瑕なんですけどね(笑)」

リリー・フランキー イラストレーター

1963年生まれ。福岡県出身。武蔵野美術大学を卒業後、イラストやデザインのほか、文筆、写真、作詞・作曲、俳優など、多分野で活動。初の長編小説『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』は2006年本屋大賞を受賞し220万部を超え、絵本『おでんくん』はアニメ化。音楽活動では、総合プロデュースした藤田恵美「花束と猫」(ポニーキャニオン)が「第54回 輝く!日本レコード大賞」において優秀アルバム賞を受賞。俳優としては、映画『ぐるりのこと。』でブルーリボン賞新人賞を受賞。また、『凶悪』(13/監督:白石和彌)『そして父になる』(13/監督:是枝裕和)では、第37回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞(『そして父になる』)優秀助演男優賞(『凶悪』)ほか多数の映画賞を受賞。主演を努めた日英合作映画『コットンテール』(24/監督:パトリック・ディキンソン)は、第18回ローマ国際映画祭で最優秀初長編監督賞を受賞。

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