海や山があるから、きっと私は大丈夫 - 関水渚
『第40回ホリプロスカウトキャラバン』のファイナリストに選ばれたことをきっかけに芸能界に足を踏み入れた関水渚さん。俳優デビューから約3年、映画・ドラマと着実にキャリアを積んできた彼女が“心のよりどころ”と表現するのが「自然に触れること」です。
神奈川県に生まれ育ち「海はつねに身近にあった」と語る関水さんが、趣味のウィンドサーフィンを始めたのは22歳の夏のことでした。
「もともと父が20代から20年以上ウィンドサーフィンをやっていたんです。子どものころは家族でよく地元の神奈川の海に行き、父が気持ちよさそうに水面を進むのを眺めていました」
コロナ禍で旅行もできなかったことがきっかけのひとつとなり始めたところ、現在では頻繁にオフの日も通うほどになったそうです。
「風を感じながら海の上を走っていると、なんだか自分がものすごくちっぽけに感じて、今ある悩みもすごく小さなものに感じられるんです」
2年前、ドラマの撮影のために急遽東京に移り住んだという関水さん。東京ではじめに目についたのが花屋だったと語ります。
「高層ビルばかりで、草花が恋しいという気持ちがどこかにあったのかもしれません。東京には地元にないようなおしゃれなお花屋さんがたくさんあり、驚きました。見たことのない花もたくさんあって、眺めていて飽きません。よく切り花や観葉植物を買ってきて飾っています。部屋の空気がきれいになる気がするし、何より、見ていると落ち着くんです」
生活の拠点が変わっても自然との関わりを持ち続けることで、心に余裕も生まれているといいます。
「お仕事の中でプレッシャーを感じたりすることが以前はあったのですが、頻繁に自然と触れ合うことで、切羽詰まりづらくなったように思います。癒しの効果というか、“海や山があるから自分は大丈夫”って、どこかで心のよりどころになっています。実際に自然の中にいると心や体がリセットされるので、私にとっては必要な時間だと実感します」
中学では陸上部所属、高校では野球部のマネージャー、そして現在もウィンドサーフィンやランニングを趣味とするなど、スポーツに親しんできた関水さんは、普段からカジュアルなスタイルが多いと話します。
今回のコーディネートについては、「普段からパンツを履くことが多いのですが、今回のようなシルエットには挑戦したことがなかったのでとても新鮮でした。ショートブーツと合わせることで、パンツの丈感がすごく生きてきますよね」と語ってくれました。
また、関水さんのアクティブな印象に合わせ、ヘアはポニーテールにアレンジ。「大ぶりなアクセサリーが大好きなので、今回のハート型のヘアアクセは最高に可愛くてお気に入りです!」
そして、今後については「演技が上手くなりたい」と、力強い眼差しで語りました。
「年を追うごとにどんどん魅力を増す先輩の役者さんを間近で見ると、自分もずっと成長していきたいと思わせられます。最近は年上の役をいただくことが多いので、今しかできないような学生役などにもチャレンジしてみたいなと思います。いつか海や島を舞台にした作品にも出られたら素敵ですね」
関水渚
1998年生まれ。2015年、「第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン」のファイナリストに選ばれる。
2019年、映画『町田くんの世界』のオーディションで1000人を超える中からヒロインに選ばれ、映画初主演を務め女優デビュー。同作の演技により、山路ふみ子映画賞山路ふみ子新人女優賞、毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞など数々の賞に輝く。その後、『カイジ ファイナルゲーム』『コンフィデンスマンJP プリンセス編、英雄編』『ウェディング・ハイ』などの話題作に次々と出演。
初主演を務めた「八月は夜のバッティングセンターで。」「元彼の遺言状」など、ドラマでも活躍。
10月14日「いつか、いつも…いつまでも」公開、2023年大河ドラマ「どうする家康」出演予定。