

「Dressed by... agnès b.」
アニエスべーのデザイナー、アニエス・トゥルブレにとって、映画はいつも直観的なインスピレーションの源です。彼女は映画の世界とその制作に関わる監督や俳優達へ、敬愛を込めて関わりつづけて来ました。
映画のポスターはブランド設立初期の頃からアニエスべーのブティックを飾っていました。モノクロフィルムへの愛情、ヌーヴェルヴァーグの気取りのないエレガンス… アニエスがデザインするグラフィカルなラインや、彼女自身がディレクションするシーズンコレクションのムービーはアニエスベーの映画に対するオマージュです。
「Dressed by… agnès b.」ではアニエスべーと映画の繋がりを紐解き、アニエスべーと互いに影響を与えあってきた監督や俳優たちを紹介します。
vol.2 "Actors"
ジョン・トラボルタ
John Travolta
1954年生まれのアメリカの俳優。12歳から舞台俳優として活動し、1973年「グリース」でブロードウェイの舞台に立つ。1977年に出演した「サタデー・ナイト・フィーバー」の大ヒットの後、1994年クエンティン・タランティーノ監督に起用された「パルプ・フィクション」の演技が高く評価されました。
タランティーノの「レザボア・ドッグズ」で衣装担当が購入して映画のギャングたちがアニエスべーのアンスラサイト(濃灰色)のスーツを着用したのをきっかけに、彼は正式にアニエスに依頼をし、「パルプ・フィクション」の衣装をアニエスが手がけることになります。彼女がデザインした衣装を身にまとったユマ・サーマンとジョン・トラボルタが繰り広げた、あの伝説的なダンスシーン。アニエスは、この映画を通じてファッションと映画の歴史にその名を刻んだのです。
アーサー・アラリ
Arthur Harari
1981年生まれ、フランス・パリ出身の映画監督、脚本家、俳優。俳優として出発し、「ソルフェリーノの戦い」(2013)で長編映画に初出演しました。「汚れたダイヤモンド」(2016)で長編監督デビューし、フランス映画批評家協会賞作品賞を受賞するなど、フランス映画界で高い評価を獲得。長編監督第3作「ONODA 一万夜を越えて」(2021)は、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品されました。
2023年、ジュスティーヌ・トリエ監督との共同脚本作「落下の解剖学」でアカデミー脚本賞を受賞。同作はカンヌ国際映画祭コンペティション部門最高賞のパルムドールとゴールデングローブ賞最優秀脚本賞にも輝きました。このときのカンヌ映画祭でアラリは、アニエスべーのウェアを身に纏いました。
レダ・カテブ
Reda Kateb
1977年生まれのフランスの俳優。2015年、映画「ヒポクラテスの子供達」で第40回セザール賞助演男優賞を受賞また同年、芸術文化勲章シュヴァリエ(騎士)を受章しました。
初めてカテブがアニエスべーのスーツを着用したのは2009年の映画「Un Prophète(預言者)」でのことでした。アニエスべーの2021年秋冬メンズコレクションでアニエスは親交のあるフランスの俳優陣をモデルに起用し、自らスタイリングにあたっており、カテブもその一人でした。カテブは2023年にフランスのポッドキャスト「Habitudes」で、彼自身とアニエスべーとの強い絆について語っています。
パブロ・ポーリー
Pablo Pauly
1991年生まれのフランスの俳優。ウェス・アンダーソン監督の「フレンチ・ディスパッチ」(2021)などの出演で知られています。
ポーリーは2023年ドーヴィル・アメリカ映画祭に出席した際、アニエスべーのスーツを着用して登場しました。