

「Dressed by... agnès b.」
アニエスべーのデザイナー、アニエス・トゥルブレにとって、映画はいつも直観的なインスピレーションの源です。彼女は映画の世界とその制作に関わる監督や俳優達へ、敬愛を込めて関わりつづけて来ました。
映画のポスターはブランド設立初期の頃からアニエスべーのブティックを飾っていました。モノクロフィルムへの愛情、ヌーヴェルヴァーグの気取りのないエレガンス… アニエスがデザインするグラフィカルなラインや、彼女自身がディレクションするシーズンコレクションのムービーはアニエスベーの映画に対するオマージュです。
「Dressed by… agnès b.」ではアニエスべーと映画の繋がりを紐解き、アニエスべーと互いに影響を与えあってきた監督や俳優たちを紹介します。
vol.3 "Actresses"
アンナ・カリーナ
Anna Karina
1940年デンマークで生まれ、その後フランス・パリに移り女優として活躍しました。フランス映画の巨匠ジャン=リュック・ゴダール監督のミューズとして自由奔放な新しいタイプのヒロインを演じ、ヌーヴェル・ヴァーグを代表する女優となります。「女は女である」(1961)でベルリン映画祭主演女優賞を受賞。
アニエスとアンナ・カリーナとは深い親交があり、アニエスべーの2007年秋冬コレクションは彼女にオマージュを捧げたものでした。「女は女である」をはじめ1965年の「気狂いピエロ」、ゴダールとアンナ・カリーナの最後のコラボレーションとなったサスペンスコメディ「メイド・イン・USA」をモチーフにコレクションを展開。
2018年9月には18年ぶりの来日となったアンナ・カリーナを迎えたスペシャルトークショーをアニエスべー松屋銀座Rue du Jour店で開催しました。
シャルロット・ゲンズブール
Charlotte Gainsbourg
1971年、ミュージシャンで映画監督のセルジュ・ゲンズブールと女優のジェーン・バーキンの間に生まれました。両親の影響もあり13歳で映画デビュー。1985年「なまいきシャルロット」で初のヒロインを飾り、セザール賞の有望若手女優賞を受賞しました。女優のみならずミュージシャン、ファッションブランドやコスメプロデュースを手掛けるなど多方面で活躍しています。
アニエスが敬愛する映画監督の一人、アニエス・ヴァルダの「カンフー・マスター!」(1987)でシャルロットは、アニエスべーのアイコニックなカーディガンプレッションを身に纏って登場しました。
2023年、シャルロットの映画監督デビュー作「ジェーンとシャルロット」の公開に際してアニエスべーでは日本での公開をサポートし、渋谷店のカフェスペースでジェーン・バーキンとシャルロット・ゲンズブールがかつて出演した映画作品のポスター展を開催。また、コラボレーションTシャツも発売しました。
イザベル・ユペール
Isabelle Huppert
1953年、パリ生まれの女優。ヴェルサイユの音楽・演劇学校やパリの国立高等演劇学校などで学び、1971年に映画デビュー。「ヴィオレット・ノジエール」(1978)、「ピアニスト」(2001)でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞。さらに「エル ELLE」(2016)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。その他の主な出演作に、ジャン=リュック・ゴダール監督「勝手に逃げろ/人生」(1979)、フランソワ・オゾン監督「私がやりました」(2023)などがあります。
アニエスとかねてより交流のあるイザベルはアニエスべーの洋服やバッグを長きに渡り愛用しており、アニエスべーのランウェイショーのフロントロウの常連でもあります。「愛、アムール」(2012)、「クレアのカメラ」(2017)、「La Voyageuse」(2024)では、アニエスべーのウェアを身に纏って出演しました。
レティシア・ドッシュ
Laetitia Dosch
1980年、パリ生まれ。女優、ダンサー、作家、演劇監督として才能を発揮しています。パリの演劇学校を経て、スイス・ローザンヌの舞台芸術高等教育学校にて学びました。2009年「Complices」で長編映画デビュー。2012年短編映画「Vilaine fille, mauvais garcon」に出演し、フランス国内の映画祭で多くの賞を受賞。2017年には、カンヌ国際映画祭のカメラ・ドール受賞作「若い女」で主人公を演じ、2018年のリュミエール賞有望女優賞を受賞しました。
2024年第77回カンヌ国際映画祭では、監督作「Le Procès du Chien(犬の裁判)」が「ある視点」部門に正式出品されパルムドールを受賞。そのカンヌ映画祭で彼女はアニエスベーの衣装に身を包みました。