TARA OCEAN展
2020年07月01日~
TARA OCEAN展
- 科学探査船とアーティスト -
アニエスベー ギャラリー ブティックでは、7月1日(水)より『TARA OCEAN展』を開催します。本展は、Tara Océan財団協力の下、4人のアーティストの作品で構成されるグループ展です。
Tara Océan財団は、2003年にアニエスベーが息子のエティエンヌ・ブルゴワと共同創設し、その後もその活動にコミットしサポートを続けている、フランスで初めて海に特化した公益財団法人です。
同財団は、世界中の科学者や研究所と協力し、海洋科学探査船タラ号で世界中の海を調査し、気候変動や環境破壊が海洋にもたらす影響を研究しています。財団のミッションである、科学「探査」の結果を多くの人に「共有」するために、タラ号にはアーティストも乗船します。
科学者が調べて解明して発信することとは別に、アーティストが感じた海の状態、様子など、実際に海で体験したことを作品にして発表する為です。
今回ご紹介するNicolas Floc’h(二コラ・フロック)、大小島真木、Elsa Guillaume(エルザ・ギヨーム)、K-NARF&SHOKO(ケーナーフ&ショウコ)の4人も、これまでにさまざまな形で科学探査船タラ号に関わりながら作品を制作しました。
Nicolas Floc’h(二コラ・フロック)
絶滅の脅威に晒されているサンゴの耐性を研究する「タラ号太平洋プロジェクト(2016-2018)」に参加し、2017年3月-4月に東京から台湾の基隆市まで「黒潮」に沿って乗船。 本展では、タラ号乗船時に撮影された写真作品、及び「瀬戸内国際芸術祭2019」で発表された、瀬戸内の海で撮影した作品を主に展示します。彼は、海洋生物の重要な生息地でもある、珊瑚礁だけでなく、人工魚礁(人工的に海底に設置され海洋生物に寄生され生まれた魚礁)にも着目し、写真作品と、インスタレーションを制作しました。
大小島真木
世界公募で選出され、2017年1月にグアムから日本を目指してタラ号に乗船。2ヶ月半に及ぶ海上での経験は、海の生物が織りなす生命の循環と共生のイメージをより具体的に大小島に育むことになりました。そのイメージは、今回展示する、タラ号乗船中に制作されたドローイング9点を生み出し、やがて「鯨の目」シリーズと呼ばれる、より大胆で大掛かりな作品群へと結実しました。
Elsa Guillaume(エルザ・ギヨーム)
2015年のCoal Prize受賞をきっかけに、2016年9月-10月にイースター島とタヒチ島間でタラ号に乗船。見聞きした事を旅ノートに記録し、水彩画を描きました。これは後に他のタラ号レジデンスアーティストと共に展示される”コーラルコスモグラフィー”と呼ばれる「水中マップ」の基礎となりました。
K-NARF&SHOKO(ケーナーフ&ショウコ)
2019年8月にフランスで彼らのアートプロジェクト”HATARAKIMONO PROJECT”のサイドプロジェクトとしてタラ号に乗船するクルーのポートレートを制作しました。
タラ号ポスターコンクール
©Sacha Bollet / Fondation Tara Océan
アニエスベー青山店のB1Fでは、“La Famille agnès b. (ラファミーユアニエスベー:家族でアニエスベーメンバーシップを楽しむ)”プロジェクトの一環としてはじめられた「タラ号ポスターコンクール」の作品展を開催します。
2020年3月27日〜6月10日の期間中にオンラインで行った「タラ号ポスターコンクール」より投稿いただいた全作品をご覧いただける予定です。このコンクールは、日本の子ども達に、地球環境や海洋環境問題へより関心を持ってもらう事を目指して開催したもので、オンラインで応募、優秀賞選考をタラ号のサポーターで現代美術家の日比野克彦氏により選考されます。
陸上のタラ号キッズアーティストの地球環境、海洋環境保全のための作品も、ぜひご覧下さい。
【agnès b. galerie boutique | アニエスベー ギャラリー ブティック】
営業時間:ギャラリーブティック 13:30-18:30(月曜休廊) / 青山店B1F 11:00-20:00
住所:東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山2F
電話:03-3406-6010
Instagram: @agnesb_galerie_boutique
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タラ号 第10回 円空大賞展受賞
2020年01月30日〜
アニエスベーがサポートする科学探査船タラ号で世界中の海洋調査を行うTara Océan財団が第10 回目の円空大賞に選ばれ、岐阜県美術館で始まる円空大賞展で、タラ号の活動記録や、関連アーティストの作品が展示されます。