SPECIAL INTERVIEW vol.05

Camille Witt

イラストレーター、
カミーユ・ヴィットのホリデー。

イラストレーター、
カミーユ・ヴィットのホリデー。

パリらしいイラストレーションが人気のアーティスト、カミーユ・ヴィット。彼女の部屋には1986年、アニエスベーのギャラリー デュ ジュールで行われたゴダール展に合わせて作られたポスターが貼られている。
「母が学生時代にアパルトマンに貼っていたものなの。アニエスベーの服をよく着ていた母からは、黒いレザーのブルゾンも譲り受けて愛用しているわ」と言うカミーユ。
「今日のルックもレザージャケットとジーンズでちょっとロックンロール。リセの頃に戻った気分ね」

クリスマスのいちばんの思い出は「子どもの頃、父の実家ストラスブールでのクリスマス」。
「当時は雪が多くて、公園でいとこたちと雪合戦して、暗くなってから祖父母の家に帰るとツリーの下にプレゼントがいっぱい!毎年、叔父がサンタクロースに扮装して楽しませてくれた」

そんなカミーユにとって、クリスマスはとても大事な行事。12月に入ると早速、デコレーションに取りかかる。
「今年のテーマは赤いリボン。キャンドルスタンドやお手製のリースに赤いリボンを結び、ツリーにもキッチュな色とりどりの飾り玉に加えてリボンをたくさん付けます。私はトゥーマッチが好きなの」と笑う。

もちろんクレッシュ(キリスト生誕シーンの再現)も忘れない。カミーユのご自慢は個性派サントン人形たち。
「ユニークなサントン人形があるとつい買ってしまうから、私のクレッシュには年々村人が増えていくのよ」
クリスマスは家族のもとで過ごすのがフランス流。でもその前に、パリっ子たちは友人どうしでパーティを楽しむ。カミーユは毎年、自宅に友人たちを招待してクリスマスディナーを主催している。

「事前にくじ引きで選んだ秘密の相手にプレゼントを用意するシークレットサンタで盛り上がります。照明はキャンドルとガーランドだけにして、テーブルセッティングもレシピも厳選。料理はすべて手作りします。パパ直伝のレシピ、アルザスのバターブレデル(バター風味のクッキー)を焼いてみんなに持って帰ってもらうのが恒例です」

Camille Witt

パリ生まれ、パリ育ち。アートとグラフィックを学び、写真やグラフィックデザイを経てフリーランスに。イラストレーターとして活躍し、ライフスタイルブランドとのコラボレーションも多数。
IG:@wiwoos / camillewitt_illustration

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