Vol.1
AOI YAMADA
Dancer / Actor
INTERVIEW
アニエスベーとも幾度となくコラボレーションしてきたアオイヤマダさん。
最前線を駆け抜ける彼女が、表現を通して伝えたいこととは。
やりたいことがあると、
見るものすべてに
意味が生まれる
やりたいことがあると、
見るものすべてに
意味が生まれる
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―――俳優、ファッションモデル、楽曲制作など、ダンスにとどまらず表現を続けるアオイヤマダ。彼女の原動力は次から次へと湧き上がる「やりたい」という気持ちだ。
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やりたいと思えることがたくさんあるって、本当に幸せですよね。やりたいことがあると見るものすべてに意味が生まれて、毎日が楽しくなるんです。だから結果的にできなかったとしても、“やりたいと思っている”ってこと自体が大切なんだと思います。
ダンスも料理も音楽も
“身近なもの”から
新しいものが生まれる
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―――2023年4月の「アニエスベー祇園店」オープンの際には、アオイヤマダとブランドの世界観を融合した映像作品を制作。音楽は彼女自身が手がけた。
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“作曲” と言われるとすごく恐縮しちゃうんですけど、私にとってダンスをするのも、音楽を作るのも、料理をするのも、同じ感覚なんです。結果的にできあがったものが身体なのか、音なのか、食べ物なのかというだけ。身近なものを集めて、新しいものができる。何もないところからは生まれないから、自分が新しいものを生み出しているという感覚はまったくなくて。ただ、ダンスに限ってはたまに本当に新しいものが生まれることがある。だから面白くて、続けられているんだと思います。
愛と、誰かの感覚を開く
きっかけを作りたい
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―――アート、映画、音楽とも関わりが深いアニエス・トゥルブレと、自身の表現活動への思いが重なる部分もあるという。
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ファッションにとどまらず、アニエスさんが心惹かれたものを集めて、それが結果的にクリエイションとして世界に発信されていくという話を聞いて、自分の活動もそうでありたいと思いました。彼女のような方がいるとすごく勉強になるし、夢が広がります。今後も表現を通して、愛と、誰かの感覚を開くきっかけを作りたいです。
ヴェルサイユの石畳を歩く
活発な女性をイメージ
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―――今回のシューティングでは2023秋冬コレクションを纏い、洋服から受けたインスピレーションを体の動きで表現した。
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ファッションの撮影では服を見て、どんな人物なのか想像して動きを決めています。例えばグリーンのシャツにスカート、ロングブーツのルックでは、アニエス・トゥルブレさんの出身地・ヴェルサイユの石畳を歩く活発な女性をイメージしました。涼しい日に、周りのみんながちょっと厚着をしている中で、スカートをひらめかせてスタスタスタッと軽快に歩く女性。インスピレーションをたくさんもらえる服だったからこそ、自由に動けたかな。
クリスマスになると
“鈴の音”が聞こえていた
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―――独特な感性と自由な発想から生まれる表現で、人々を惹きつける彼女。幼少期はいわゆる空想好きな少女だったようで……。
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6歳くらいまで、クリスマスの時期になるとずっと鈴の音が聞こえていたんです。サンタが外を走っていると思っていたのか、“シャンシャンシャン” って本当に聞こえてた。すごくないですか?(笑) 妄想ですよ。子どもの“信じる力”って、すごいなぁと思います。
80歳の文通友達に
会いに行きたい
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―――大人になった今でもクリスマスの空気感が好きだという。
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クリスマスのムードって、何か行動を起こしてみようかなという気持ちにさせてくれるんです。誰かに連絡してみようかな?会いに行ってみようかな?って。今年は文通をしている友達に会いに行こうと思ってます。地方で飲食店をしている80歳のおばあちゃんなんですけど。たまたまお店に行ったらあまりにも店主のご夫婦が素敵で、ごはんも美味しくて。後日お礼の手紙を送ったらそこから文通が始まったんです。日常を過ごしているといろんなことが当たり前になっていくから、クリスマスみたいなイベント事ってやっぱり必要なんですよね。
2000年、長野県生まれ。表現者・ダンサー。
15歳で上京し、90年代のクラブ、アートシーンやアンダーグラウンドカルチャーに影響を受けたことが活動の軸となる。ダムタイプ18年ぶりの新作「2020」に出演。東京オリンピック2020閉会式ではソロパフォーマンス「追悼の舞」を披露。Netflix『First Love 初恋』、映画『Perfect Days』など俳優としても活躍。2023年4月にはアニエスベー京都BALにてアオイヤマダ+クリエイティブチーム EBIZAZEN[海老坐禅]によるシューティングショーを行った。
AOI WEARS..
Vol.2
Actor