タラ号、ミッション マイクロバイオームの航海を終え帰港
2022年11月25日~
©Maxime Horlaville, ©Marin Le Roux et ©Yann Riou – ©PolarYSE // Fondation Tara Océan
アニエスベーが2003年よりサポートし続けているTara Océan(タラ オセアン)財団は、科学探査スクーナー船「タラ号」で世界中の海を航海し、世界中の科学者や研究所と協力しながら、気候変動や環境破壊が海洋にもたらす影響を研究しています。
2020年12月12日にプロジェクト「ミッション マイクロバイオーム」のため出港してから1年10ヶ月、70,000kmの航海を終え、2022年10月15日フランスの母港、ロリアンに帰ってきました !
今回のミッションでは、調査と啓発活動等のため、南米をぐるっと1周し、南極圏に入った後、アフリカ大陸の西側を通ってフランスのロリアンへ戻る航路をとりました。
タラ号が帰港した週末は、長い航海が無事に終了した事をお祝いしに、5,000人以上の方々がロリアン港に駆けつけて下さいました。
タラ号の航海の様子などは、Tara Océan 財団 公式インスタグラムをご確認ください。
タラ オセアン ジャパン公式インスタグラムでも、和訳したものを、 随時投稿しています。
マイクロバイオームとは?
海洋生態系の最も基礎であり、目には見えない海の住人である、微生物叢。
巨大な食物連鎖の最初の鎖でもある海洋微生物(ウイルス、細菌、微細藻類、原生生物など)は、海洋バイオマスの3 分の2 以上を占め、海洋において重要な役割を果たしています。これらの海洋微生物の一部は、大気中の二酸化炭素を取り込み酸素を生産しますが、まだまだ、知られていない、目に見えない働きは沢山あり、調査、研究する必要があります。
ミッションマイクロバイオームとは?
海洋マイクロバイオームをよりよく理解し、科学的知見を獲得する。
気候変動は、海流や海洋マイクロバイオームの分布をどのように乱すのか?
汚染、特にマイクロプラスチックは海洋微生物群にどのような影響を与えるのか?
陸はどのように海を肥やすのか?
得られた科学的知見によって、私たちは、気候変動を予測し、その危険性に少しでもよく適応していく事が出来る、つまり私たちの未来を守るための調査・研究である。
©Maxime Horlaville, ©Marin Le Roux et ©Yann Riou – ©PolarYSE // Fondation Tara Océan